象牙質への接着性モノマーの浸透性と接着強さの関係 : 4-META, (4-MET), Phenyl-P, HNPMの比較
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概要
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親水性基と疎水性基を有するメタクリレート, 4-METAを5%, Phenyl-Pを5%, HNPMを3%それぞれ添加したMMA-TBBレジンおよび無添加のMMA-TBBレジンを10-3溶液にて前処理を施した象牙質へ接着し, 接着強さをと接着性モノマーの象牙質への浸透性の関係を調べた.4-MET(4-METAの接着における活性型)とPhenyl-Pは象牙質粉末への親和性にすぐれていること, 接着界面のSEM・TEM像から添加モノマーは象牙質へのモノマーの浸透を促進させること, および添加モノマーは樹脂含浸象牙質の表層部に濃縮されていることが推測された.そのため, 象牙質に対して18〜19MPaという大きな接着強さ示したと考えられる.Phenyl-Pは象牙質の乾燥が不十分で接着界面に水が多い場合に接着強さが低下した.4-METAに水を反応させた4-METのMMA溶液中の濃度は接着強さに影響を及ぼし, 3%のときに最大値24.5MPaを示した.
- 日本歯科理工学会の論文
- 1986-11-25
著者
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