接着性レジンセメントによる裏装がアマルガム修復の辺縁封鎖性に及ぼす影響
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概要
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接着性レジンセメントであるパナビアを,アマルガム修復の裏装材として用いた場合,辺縁封鎖性にどのような効果を及ぼすかについて調べた。被験歯としてヒト抜去歯48本を用い,6つのグループに分けた。1つのグループは処理なしの対照群とし,残りのグループはそれぞれの処理を行った後,アマルガムを充填した。100回の温度変化を与えた後,色素浸透試験を行い辺縁封鎖性を調べた。 その結果,アマルガム充填に先立ち窩壁歯質にパナビアを塗布することにより,辺縁封鎖性が向上した。パナビアとライニングセメントの裏層を併用することにより,さらに良好な封鎖性が得られた。また,窩壁歯質をサホライドで処理しライニングセメントを置いた後,パナビアを塗布しアマルガムを充填した場合,最も優れた辺縁封鎖性が得られた。本法を臨床で応用することにより,今までより優れたアマルガム修復が可能となるであろう。
- 日本歯科理工学会の論文
- 1987-06-25
著者
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