鋳造リング内の埋没材の硬化膨張,水和膨張によるMODパターンの変形 : (第一報)二次元光弾性実験による直接的観察と力学的解析

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概要

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エポキシレジンで作製したMODパターンを鋳造リング内に埋没し,二次元光弾性実験の等色線の観察をもとに,埋没材の硬化膨張,水和膨張によって生じたパターンの変形について力学的解析を行った。パターンの変形速度は,埋没材の膨張速度に一致する。支台歯部位の埋没材の膨張によって,パターンは近遠心方向に開脚の変形を受ける。その結果,咬合部位に曲げモーメントと軸引張応力が作用する。また,変位の大きい部分(歯肉側のマージン,咬合部位と脚部の接合部分)は,外周の埋没材壁に接するようになり,それぞれの変位が拘束される。MODインレーの支台歯への適合を考える上で重要である歯肉側のマージンの開脚による変位を分析すると,咬合部位の曲げと引張要素,それに脚部のたわみ要素の3つになる。全変位量に対するそれぞれの割合は,88%,2%,10%である。
日本歯科理工学会の論文
1982-12-25

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