人口減少と人口移動(<特集>人口減少時代の入口で)
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概要
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出生率が高く, 他出可能な若年人口が豊富に存在した人口増加局面では, 非大都市圏から大都市圏への大規模な人口移動が生じた. 1960年代の日本はそれに当たり, 若年人口の分布と就業機会の分布の大きな乖離がこうした人口移動を引き起こした. 出生率が低下し, サービス産業化が進展し, 若年人口分布と就業機会分布の乖離が縮小した1980年代以降は, 人口移動の絶対数が減少する一方, 人口移動の選択性が強まり, 高学歴人口が選択的に東京圏へ集中するようになった. 絶対数の減少と選択性の強化が人口減少局面での人口移動の特徴であると考えられる.
- 2006-01-01
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