ケーブルテレビの現況と今後の展望 : 広域連携による競合他社との差別化
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概要
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日本の有線テレビジョン放送は,2005年には50周年を迎える.その間,時代の流れや環境の変化に応じ,新しい機能を追加しつつも,地域の情報通信基盤としての役割を果たしてきた.簡単にいうと,「CATVからケーブルテレビを経てケーブルネットワークへ」となる.その状況を種類と発展過程として,世代に分けて振り返り,IT(情報通信技術),IP(インターネット・プロトコル),放送と通信のボーダレスなど,現在のさまざまな環境の変化と競合にどう対応しているかを概観する.特に,今後,必要で,かつ,その傾向が顕著なのは,ケーブルテレビ同士の広域連携であり,そのことについて今後の展望を考察する.なお,有線テレビジョン放送とは,『有線テレビジョン放送法』には「有線放送(公衆によって直接受信されることを目的とする有線電気通信の送信をいう)であって,有線ラジオ放送業務の運用の規制に関する法律第二条に規定する有線ラジオ放送以外のものをいう」とあるが,「空間に電波を発射せず,同軸ケーブルなど(光ファイバーケーブルも含む)の線の中に電波を閉じ込め,映像・音声・データなどを,送受信するシステム」とする.
- 2004-10-30