国際運輸労連(ITF)の過去、現在、将来
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概要
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組合活性化のためにはグローバル化に対応した交渉力の再構築が必要だが、その具体例は、グローバルな賃金交渉を展開する国際運輸労連に求められよう。同労連は、かつては反ファシズム・反ナチズムの抵抗運動の故に知られたが、陸海空にわたるその組織は、いまや対テロリズムの情報活動に有効であろう。ところで現在の便宜置籍(FOC)船にたいするTCC-Bench Mark交渉は反FOCではなく、伝統的な組合賃金政策にほかならない。便宜置籍そのものを否定することは困難であり、船籍受入国の規制ないし船舶・乗組員の各国際基準の確保こそ強力に押し進められるべきであろう。
- 関西大学の論文
- 2004-09-30
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