過去70年間におけるインド, ペンナーデルタ前縁の変化
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概要
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インド東海岸に見られる大型デルタの前縁が,最近数十年の間においても急速に前進してきた中で,マドラス北方のペンナ-デルタ前縁は,漸進的な発達しかなかった。これまで70年間におけるこのデルタの海岸線変化を各年次の地形図,空中写真,衛星写真,平板測量図で比較すると,直線的な海岸線の半分以上は,僅かの侵食あるいは停滞傾向にあって,約5.57km^2の土地が消失した。一方,ペンナ-河口と北方のイサカパレ近くの潟湖一帯では,砂嘴の形成,潟湖の埋積による約6.32km^2の土地の増加があった。差し引きこの期間には,僅か約0.75km^2の面積増加があったに過ぎない。恐らくはモンスーン期,乾期ともに顕著な沿岸流がないため堆積物がデルタ前縁に付加しにくいこと,また沖合いの狭い大陸棚での堆積作用も効率的でないことなどが,デルタ前縁の遅い前進に関係しているものと思われる。
著者
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Rao K
アンドラ大・理
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SADAKATA N
北海道教育大・教育・函館校
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Rao K.Srinivasa
アンドラ大・理
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Sadakata N.
北海道教育大・教育・函館校
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Rao K.Nageswara
アンドラ大・工