Verbo servileについて
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概要
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イタリア語の動詞devere, potere, sapere, volereは通常Verbo servileと呼ばれる。本動詞に附随してその意味を修飾するのに役立つことから此の名称がつけられたのであろう。文法学者C.TrabalzaやE.Allodoliは動詞句を作ると云うのでverbo fraseologicoと云う術語を用い、G.M.Gettiは本動詞を修飾するからverbo modificativoとか、或いは英語のmodal auxiliaryに習ってVerbo ausiliario di modoなどと呼んでいる。本稿では最もよく用いられるverbo servileの名で呼ぶことにする。補助動詞とでも訳すのが適当であろうか。dovere, potere, sapere, volereは目的格を取って本動詞として用いられることもあるが、verbo servileの場合には動詞の不定法と共に用いられて一種の助動詞的な役目を果す。然し助動詞とは違うし、又各時制について可なり微妙なニュアンスの差異を表現する。此の四つの動詞について、それらが助動詞的に用いられる場合の用法を招介し、但つ詳細に説明してみようと云うのが本稿の目的です。
- イタリア学会の論文
- 1957-12-30