ペトラルカの「ヴァントゥー山登攀」について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ペトラルカの「ヴァントゥー山登攀」(L'ascensione al Monte Ventoso)と呼ばれている『親交書簡集』(Rerum Familiarium Liber)の第四巻一の書簡は、かれのラテン語で書かれた散文作品の中で、今日まで最も多く論じられてきたもののひとつである。ところがジュゼッペ・ビッラノヴィチ(Giuseppe Billanovich)の文献学的研究は、従来のこの書簡解釈に重大な問題を投げかけた。そこでわれわれ自身によるこの書簡解釈の前提として、従来の解釈を再検討し、その上で新しい可能な解釈の方向を探ることが必要であるように思われる。ここでは問題の整理の都合上、各主要な潮流を比較的に典型的に代表する解釈を選んで取り上げることにした。さしあたり各解釈の問題提起を、それぞれの個性にできる限り即しながら明らかにするように努めた。
- 1981-03-31
著者
関連論文
- プラトンの『饗宴-愛について-』に関するマルシリオ・フィチーノの注解(III)
- プラトンの『饗宴-愛について-』に関するマルシリオ・フィチーノの注解(承前)
- プラトンの『饗宴-愛について-』に関するマルシリオ・フィチーノの注解
- 小宇宙の観念と「人間の尊厳」 : ジョヴァンニ・ピーコ・デッラ・ミランドラ
- ペトラルカの「ヴァントゥー山登攀」について
- 自由意志について
- 人間の尊厳についての演説
- 人間の尊厳と優越について
- ヴァントゥー山登攀
- シュタムラー教授の本 : 史的唯物論とマルクス主義経済学
- 史的唯物論の科学的形態について : 史的唯物論とマルクス主義経済学
- 精神に関する五つの問題
- ジャンノッツォ・マネッティ『人間の尊厳と優越について』(10周年記念号)
- ピコ・デッラ・ミランドラとエルモラオ・バルバロにおける雄弁と哲学
- ポール・オスカー・クリステッラー, 『古典とルネサンス思想』
- 歴史認識の方法序説
- デカルトにおける良識(ボン・サンス)
- ポール・オスカー・クリステッラー, 『イタリア・ルネサンスの8人の哲学者』
- 「国家理性」の時代における世界観
- 宗教的世界観と経済的世界観 : 共同体および経済の基礎範疇の分析的研究序説
- ユマニストとデカルトの時代における社会階層の諸問題 : その社会思想的意義