「文学研究のための文体論」
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概要
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Alfredo Schiaffini(1895-)は、一九二七年より一九三九年までジェノヴァ大学で言語学を講じ、一九三九年以降はイタリア語史の専任教授として、ローマ大学で教鞭をとった。幾多の重要な論文・著作をあらわし、言語史研究の分野に多大の貢献をなしたのみならず、文学研究の領域においてもまた注目すべき活躍を行った。主要な著作としては、次のものが挙げられる。Testi fiorentini del Dugento e dei primi del Trecento, Firenze 1926, 2^a ed. 1956;Tradizi one e poesia d'arte italoana dalla latinita medioevale a Boccaccio, Genova 1934, 2^a ed., Roma 1943;Momenti di storia della lingua italiana, Roma 1953. 本訳稿は、最後に引用した著作の第九章La stilistica letterariaの全訳である。なお原注は文体論研究の手引きとして、きわめて示唆に富むものであり、その全訳掲載が望ましかったが、紙数の制約により、やむをえずその一部を割愛せざるを得なかった。但し翻訳にあたって、原注総数五八項目はあくまで尊重し、個々の注の中で訳者の判断で省略を行った。
- イタリア学会の論文
- 1975-03-20