「民工子弟学校」 : 上海における「民工」子女教育問題
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概要
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著者最終原稿出稼ぎ農民が多く集まる中国の大都市で、1990年代半ばごろから「民工子弟学校」と呼ばれる小学校が出現している。農民の都市での出稼ぎが長期化する中、家族を呼び寄せて長期的に都市に滞在する出稼ぎ労働者が増えてきたことによる。既存の教育制度の下では戸籍地を離れた学齢児童・生徒は実質的に義務教育を受ける機会を保障されない。「民工子弟学校」はそうした子供たちに教育を受けさせるための、児童の保護者や地方の教員による自発的な取り組みであり、その後地方政府のちに中央政府によって制度化され始めている。論文では筆者のフィールドワークを元に学校の創設から制度化の過程を、中国の二元社会構造を揺るがす変化として考察する。
- 2000-09-25
著者
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