精度の異なる分布の混合による頑健な音響モデル
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概要
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本稿では、自由発話の発声変形によって生ずる精細な音素カテゴリ間の混同を防ぎ、なおかつ周辺音素環境による発声変形に関する音素環境依存モデルの利点を保持するモデルとして、精度の低い分布を混入した音響モデルの使用を提案する。本モデルではHMMの各状態を表現する分布として、通常の音素環境依存モデルに使用する精細なモデルから得られる分布に音素環境非依存モデル等の粗いモデルから得られる分布を加えた混合分布を使用する。粗いモデルを併用することで、自由発話の発声変形によって生ずる、精細なモデルに適合しない音声の吸収を図る。本モデルを用いた、ホテル予約タスク自由発話認識実験では、同分布数の音素環境依存モデルに比べて一割程度少ない誤認識率を示すことを確認した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-12-10
著者
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