マルチメディア文書の同期再生方法
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概要
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マルチメディア文書は音声や動画像などの時間軸を持つ情報要素から構成されている.この文書を出力する際にはそれぞれの要素を同期させて再生する必要がある.本稿ではマルチメディアシステムの中で情報要素を同期再生するための一手法について述べる.本手法は情報要素の同期関係を表現するインターフェース記述を解釈して同期再生を行うことを目的とする.情報要素の再生時間を予測可能とするために,負荷変更を行って再生時間が変動しない再生部を実現した.その上で個々の再生部に対する先行制御時間を算出してスケジューリングを行い,再生を試みた.この結果,並列的および逐次的な要素の再生において0.27秒以内の誤差で同期を取ることができた.これは厳密な同期を要求しない用途に対して十分な誤差範囲と言えよう.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-18