『友禅染めCGシステム』 : 図案作成および着衣状態シュミレーション : 友禅型自動作製
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概要
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現在着物を取り巻く環境は,決して明るいものとは言えない.着物離れの進行,価格やデザインの問題などいくつか挙げられるが,着物の作り手である職人の減少が最も大きな問題である.特に友禅型を彫る型職人の減少は深刻であり,このままでは3年もすれば型が彫れなくなると言われている.今日の着物の多くが型紙を用いて染める「型友禅」である状況で,これは日本の民族衣装である着物の存続に関わるものである.日本の伝統衣装である着物を守り,職人の優れた技術を次代に伝えるべく,そして着物のファッションとしての新たな可能性を導き出すことを目指して「友禅染めCGシステム」の開発ははじまった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-03-18