ファジィ論理による非圧縮性非線形超弾性構造解析計算の制御
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概要
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非圧縮性非線形超弾性構造解析において, 従来のNewton-Raphson法による繰り返し計算では, 計算途中に解が発散する現象が往々見受けられる。このような場合, 計算パラメータを施行錯誤的に変更することが必要となり, この操作には構造解析に対する専門的知識と熟練とが必要とされる。本報告では, 計算の安定化のため求解方程式に擬似的粘性項を付加するとともにファジィ論理を用いて減衰項を含む計算パラメータを適応的に制御する方法を提示した。計算パラメータは減衰力, 接触力, 静水圧の増分量などであり, これらは構造解析の専門家の知識を用いて計算過程の解の過渡的状態を観測することにより順次変更される。ここでは簡単なモデルにより計算制御の構成と概念を示し, これをゴムの変形解析問題に適用し具体的な応用例として高圧ダムゲートの水密ゴムの解析と実験結果を示してこの方法の有効性を評価した。
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 1997-04-15
著者
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