嗜好評価モデルの構築
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概要
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人間の嗜好、情動あるいは気分を評価する方法として幾何学的手法(多変量解析)が用いられているが、これらの手法ではその心理的な構造を解析し、意味的に解釈するにとどまっている。本論文では、これらの嗜好感情をあいまいな概念として表現し、嗜好評価モデルを構築する手法について提案する。この嗜好を表現する概念は、嗜好感情に関する形容詞の集まりで全体集合が定義されるファジィ集合として記述される。そして、そのファジィ集合と対象のイメージを表現するファジィ集合との類似度を、その対象に対する嗜好感情の程度(強さ)とみなし、嗜好評価モデルを構築する。例題として、ねこのイラストのイメージについての嗜好評価モデルを構築し、そのモデルの検証を行う。この手法はデザインの分野等における様々なイメージ評価にも応用可能である。
- 1993-12-15