単一入力ルール群重視度結合型ファジィ推論モデルおよびそのファジィ制御応用
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本論文では、複数入力システムに対する、単一入力ルール群(Single Input Rule Modules、SIRMs)(固定重視度、動的重視度)結合型ファジィ推論モデルを提案した。本モデルでは、各入力項目を単一入力ルール群で分散的に処理し、制御の優先順位を重視度で明確に表現する。これによって、すべての入力項目を各ファジィルールの前件部にセットするような従来のファジィ推論モデルが抱えているルール設定の難しさ、設定可能な最大ルール数の指数的増加、入力項目の平等扱いなどの問題を解決すると共に、ハードウェア化の容易性を明らかにした。また、「1次遅れ+むだ時間系」と「2次遅れ+むだ時間系」の定値制御、公式試合用ピンポン球のような未拘束物体の軌道追従制御、倒立振子システムの振り上げおよび安定化制御について、シンプルで直感的に理解しやすいファジィ制御器を構築し、制御シミュレーションにより本提案モデルの有効性を示した。
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 2000-12-15