進化的計算手法を用いた聴覚障害補償に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究は、インタラクティブ進化的計算(IEC)を応用した補聴器フィッティングシステム(IEC-HAFS)を提案・評価するとともに、新しい聴覚研究のアプローチを提案している。前者については、IECの実用化に向けたインタフェース改善を行いIEC-HAFSを構築した。そして、聴覚障害者によるシステム操作と心理実験を通し、IEC-HAFSの有効性を示した。後者については、人間の聴覚特性に関する事前知識を用いずIEC-HAFSで最適化されたパラメータを解析し、各個人の音の大きさ知覚に関する知見を得た。IEC-HAFSは原理的に専門家のサポートや事前知識が不要で補聴器ユーザが自分で好きなようにフィッティング可能、という従来方にない利点を持つ。さらに、提案した人間の評価情報のみで得たパラメータ設定を解析するというトップダウンアプローチが、聴覚研究以外の感性や認知分野にも展開されることが期待できる。
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 2000-04-15
著者
関連論文
- Ant colony systemに関する論文紹介 [1]M.Dorigo, V.Maniezzo, and A.Colorni, "The ant system:optimization by a colony of cooperating agents, "IEEE Trans.on Systems, Man, and Cybernetics-Part B, vol.26, no.2, pp.29-41(1996) [2]M.Dorigo and L.M.Gambardella, "Ant colon
- Ant colony systemに関する論文紹介 [1]M.Dorigo, V.Maniezzo, and A.Colorni, "The ant system:optimization by a colony of cooperating agents, "IEEE Trans.on Systems, Man, and Cybernetics-Part B, vol.26, no.2, pp.29-41(1996) [2]M.Dorigo and L.M.Gambardella, "Ant colon
- 聴覚の時間分解能 : 周波数と時間分析チャンネルのギャップ検知への影響
- IECフィッティングシステムの音楽聴取への応用
- IECフィッティングシステムの音声聴取に対する評価
- 進化的計算手法を用いた聴覚障害補償に関する研究
- 「ほっと暖まる合宿研究会」を終えて
- 聴覚障害者の聴こえに基づく聴覚補償の自動最適化
- 対話型EC操作者の負担低減 : 評価値予測による提示インタフェースの改善(対話型進化計算法)
- 対話型遺伝的アルゴリズムのインターフェイス改善 : GAの高速化手法の提案
- 対話型遺伝的アルゴリズムにおける入力インタフェースの改善および評価
- 進化的計算手法を用いた聴覚障害補償に関する研究 (人工知能分野における博士論文)