「橋梁景観設計への感性工学手法の適用に関する研究」
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概要
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曖昧性を多く含む景観の評価・設計問題においては, イメージとデザイン要素との具体的関係を定量的に表現することが困難であると言われている.本論文では, ユーザーニーズの多様化や住民の事業参加意識の向上, 美観を含めた性能設計法の導入などの社会的情勢を反映し, 橋梁を対象として, 1)第5章:決定木法およびニューラルネットワーク法による橋梁の景観評価, 2)第6章:感性工学手法による橋梁の景観評価, の2つの研究アプローチについて述べ, 今後の橋梁景観設計・評価の一つの方向性として感性工学手法を示すことができた.感性工学手法を用いることにより, 利用者のニーズを的確に把握することができ, 実務レベルで景観設計を行っていく上で必要となる橋梁形式や色, 背景などの具体的な景観構成要素とその変化に伴う評価の違いを明確に指標として提示することが可能となる.
- 日本知能情報ファジィ学会の論文
- 1999-10-15