ある種のファジィ確率ベクトルについての一考察
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概要
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例えば, 人が気温・湿度・風の強さなどを五感で感じて, それを「蒸し暑い」とか「涼しい」と表現したとしよう.このようにして得られた情報には2つの大きな特長がある.すなわち, 温度や湿度といった不規則変動を伴う量に関連しているのであるから当然確率的な不規則性を有していること, およびそれらを人が感じ, 言語を用いて表現するのであるから, その表現に本質的な曖昧性があることの2つの点である.したがって、上述のような不規則現象を曖昧に観測することによって得られるデータの合理的な記述法を提案し, この様なデータから有用な情報を抽出するための基礎を確立する必要がある.上述の目的を成就するための第一歩として, 本論文ではまず, 不規則性と曖昧性を共に有するデータは, 確率ベクトルの実現値として得られる不規則データを曖昧に認識することによって取得できるものであるという立場から, その数学的なモデルとして一種のファジィ確率ベクトルを提案した.さらにその若干の性質について考察した.
- 1998-06-05
著者
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