遺伝的アルゴリズムによるファジィ多目的0-1計画問題に対する対話型意思決定に関する研究

概要

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本論文は, 現実の数多くの最適化問題をモデル化する際にしばしば現れる, 多目的0-1画問題に焦点をあて, 人間としての意思決定者や専門家の判断のあいまい性を考慮したファジィ環境において, 意思決定者の満足解を得るための, 遺伝的アルゴリズムに基づく対話型意思決定手法について考察したものである.本論文の各章では, ファジィ決定に基づく意思決定者の妥協解の導出に遺伝的アルゴリズムを適用した「多目的0-1計画問題に対するファジィ計画法」, 意思決定者の判断のあいまい性をファジィ目標で規定し, 対話型ファジィ計画法と2重構造文字列遺伝的アルゴリズムの望ましい特性を取り入れた「多目的0-1計画問題に対する対話型ファジィ満足化手法」, 専門家の判断のあいまい性をファジィ数で表現した「ファジィ数を含む多目的0-1計画問題に対する対話型意思決定手法」と意思決定者のファジィ目標をも考慮した「ファジィ数を含む多目的0-1計画問題に対する対話型ファジィ満足化手法」, さらに「一般の多目的0-1計画問題に対するファジィ計画法」についての提案を行い, シミュレーションによってその有効性を示している.
日本知能情報ファジィ学会の論文
1998-06-05