UNIX分散環境における可逆圧縮技術自動選択法に関する研究
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概要
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マルチメディア化やコンピュータネットワークの普及で、音声・画像データなど我々の扱うデータのサイズが巨大化し、ハードウェアの性能向上だけでは回避できなくなってきた。この問題を解決させるため、様々な圧縮技術の開発とそれら技術のネットワークやファイルシステムへの実装が行なわれている。しかし、各圧縮技術がファイルの種類によって圧縮性能に偏りがあるにも関わらず、圧縮技術を実装した既存のシステムは、単一圧縮技術を利用したものやユーザーのコマンドによる手動切替え型、また圧縮性能を一定と考えて他の要因から圧縮技術を選択するものだけであり、圧縮する各データによって圧縮技術の性能が変化することを考慮に入れて選択するものはない。本稿では、まず、UNIX分散環境における問題点、可逆圧縮技術と圧縮技術を採り入れた既存システムについての問題性を述べ、データ毎の各圧縮技術の性能予測方法とUNIX分散環境における圧縮性能による自動選択法を設計し、評価、検討した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-05-25