QOSに基づくマルチキャスト通信
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概要
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近年,動画像や音声データなどの連続メディア情報を広域分散環境で処理するために,エンドツーエンドで時間制約を保証するリアルタイム通信プロトコル技術が重要視されている.このリアルタイム通信におけるマルチキャスト機構では,グループ全体に統一的な転送制御を提供するために,受信処理能力の低いメンバがいると全体のQOS(Quality Of Service)が低下するという問題点があった.そこで本研究では,従来のエンドツーエンドの統一的なQOS制御からポイントツーポイントのQOS制御へと,制御の粒度を細かくし,中継エージェントにおけるQOS制御機能と,各QOSのデータレートと受信処理能力に応じて動的に決定されるサービスレベルを導入した,MPC(Multicast Protocol for Continuous Media)を提案する.さらに,予備実験を行った結果,MPC適用の効果として(1)受信処理能力の多様性を考慮した転送制御,(2)余分なネットワーク負荷の軽減,(3)アプリケーションレベルでの質の安定の3点を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-01-27
著者
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