エッジ抽出に基づく画像の階層的表現
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概要
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近年、狭帯域チャネルを用いて画像を伝送するというニーズが高まり、ISOの下でMPEG-4の標準化が行なわれている。この報告では、当標準に向けたエッジ抽出に基づく画像の階層的表現法について述べる。本手法で用いた2成分モデルでは、画像をエッジを含んだ1次成分と滑らかな輝度変化を示す2次成分とに分け各成分に適した符号化を施すことで効率の向上を図る。また、視覚におけるエッジの重要性を考慮し、エッジのコントラスト情報からの概略画像の構成法及びエッジ指向型非線形標本化法を採り入れた。テレビ電話用のテスト画像を用いて実験を行ない、従来標準であるMPEG-2と比較して良好な結果を得た。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-07-14