ピアノ熟達者における主観評価と聴取者における客観評価との相関性について
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概要
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本研究では、ピアノ熟達者における演奏に関する主観演奏評価と聴衆による客観評価の相関性に関して(1)女性演奏者と女性聴取者、(2)女性演奏者と男性聴取者、更に(3)女性聴取者と男性聴取者間における演奏音イメージについて考察を行った。加えて、(4)演奏音評価についても検討した。結果は(1)においては主観評価と客観評価間には有意差が認められた。(2)では主観評価と客観評価間で有意差が認められなかった。(3)においては女性聴取者では励まし系の因子、男性聴取者では癒し系の因子が抽出された。(4)では、聴取者の演奏評価が最も高かった演奏について、主にペダリングによる周波数および唸りの数について考察し、各々のパッセージにおいてペダリングのリズムパターンが異なることが分かった。
- 2002-05-18