ピッチ・クラス集合論に基づく楽曲分析プログラムの実装と問題点について
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概要
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現在までに書かれたピッチ・クラス集合論に基づく楽曲分析プログラムは、そのほとんどがT_n/T_nI typeの導出に機能が限定されている。"Dubiel"は、より多くの機能を持つ分析プログラムである。楽曲分析においてピッチ・クラス集合の特定を自動化するためには、pc-setの分割基準が明確でなければならない。ピッチ・クラス集合論は、ピッチ集合の抽象化によって、記述の一般性に優れるが、それ自体は分割の基準を提供することはできない。無調音楽におけるpc-setの分割に際しては、Butlerの"Intervallic Rivalry Model"が有効であると思われる。Butlerのモデルに基づき、pc-setの分割を自動化するメッソドをDubielに実装した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-12-16