連想検査法を用いた格助詞「に」の意味構造分析
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概要
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日本語の助詞において、「に」は多様な役割を持ち、「が」や「を」のように文法的な役割の強い助詞と、「へ」や「から」のような文法的役割が薄く意味的役割の強い助詞の両方を併せ持つ。連想は、心内辞書における単語間ネットワークの活性伝播による言語使用時の瞬間的な記憶利用であると考えられ、本研究では、連想検査法を用いて、助詞「に」からの単語の活性化と、それと名詞・動詞との共起で示される意味の傾向を明らかにした。また、先行研究における作文や書物からのデータを用いた頻度調査との意味分類の比較も行った。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-11-25