知能からみた日本語と英語の普遍文法
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概要
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人間は,質問と応答,知識の獲得,物語の理解などの知的な活動を,頭の中にある概念構造を用いて行っている.人間の頭の中にある概念構造を記号化したものを普遍言語と名付け,その普遍言語をベースにして,日本語と英語の普遍的な言語構造と個別言語固有の言語構造を検討し,次の点を明らかにした.(l)日本語や英語などの自然言語の文はいづれも"〜がある","〜である","〜をする"という3種類の基本単文(基本意味単位)で構成されている.(2)どのような複雑な意味を表現する文でもいくつかの単文が結合されたものである.(3)日本語や英語の単文の語順は,基本単文内での語順によって決定される.(4)多様に表現される文でも,意味が同じであれば,同じ意味構造を持っている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-05-25