多義動詞用例の分類結果に基づいた語義の規定手法
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概要
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多義語の語義の分類基準は,辞書を構築する際に必要不可欠である。多義語の深層構造を考慮しつつ語義分類するには,なんらかの形で人手で分類規準を規定する必要があり,その際に客観的な分類規準を規定することが求められる。本論文では,用例をクラスタリングする際のクラスタ間の類似度を語義分類規準と位置付け,複数の分類者による用例の分類結果から語義分類規準を獲得する手法を提案する。獲得される語義分類規準は,語義を規定する用例クラスタ組を分類者が同一の語義であると認識する確率として表現される。本手法は,あらかじめ特定の分類規準を規定しない状態から分類規準を規定することができるとともに,複数の分類者を想定して,分類規準に客観性を持たせている。本稿では,提案した手法で多義動詞用例のクラスタリングを行い,得られたクラスタを分析,考察を加えた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-03-05