マニュアル文章検査システムTECS/M : 検査機能と評価
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概要
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本稿では,マニュアル向けに開発した文章検査システムTECS/Mの検査機能を紹介する.また,送りがなや表記のゆれを検出する"送りがなゆれ検査"について,性能を評価した結果について報告する.TECS/Mは,一般文書向け検査機能(20種)に加え,マニュアル作成部門のマニュアル作成ガイドラインをもとに追加したマニュアル向け検査機能(16種)を備えている.また,不要な検査結果を出力しないための検査除外箇所指定機能,LATEX文書を検査するためのフィルタを用意した."送りがなゆれ検査"機能の性能を評価した.評価は,人為的に表記ゆれを加えた文章で行い,再現率(もれなく検出できたか)と適合率(むだなく検出できたか)を測定した.結果,適合率は87-100%と高かったが,再現率が67-74.5%とやや低かった.検出もれの原因としては,形態素解析段階での品詞や読みの認定誤りの影響が大きい.
- 1993-09-14