生分解性プラスチックの自然環境を反映する好気的土壌系室内試験に用いるのに適正な土壌
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概要
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生分解性プラスチックの自然環境を反映する好気的土壌系室内試験に用いるのに適正な土壌を調べるために,土壌埋設試験を行った.土壌埋設試験はP(3HB-co-3HV),PCL,PBSAフィルムと対照とするろ紙を,日本各地で表層付近から採取した11種類の土壌あるいはそれらの混合土壌の他に,対照とする熟成コンポスト中に埋設し,25℃にて,各試料フィルムの重量減少を約40〜90日間測定した.土壌水分が最大容水量の55%程度の含水比のとき,試料の重量減少率は最大となることがわかった.また,単一土壌ではいずれでも生分解性が現れたが,土壌の土性などにより分解速度に大きな差異があり,混合土壌では単一で分解速度がもっとも速い土壌ともっとも遅い土壌の中間的な分解速度となることがわかった.これらの結果から,試験に用いる土壌は自然環境にある多数の場所から肥沃土壌など多種類の表層付近の土壌を採取し,粒度2mm以下にふるい分け混合調整して,最大容水量の55%程度の含水比となるように水分調整し,25℃程度にて試験をするのが適当であることがわかった.
- 2002-08-25
著者
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