直接法における下三角疎行列の並列解法について
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概要
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一般に下三角行列Lを係数とする方程式Lx=bの解法には,代入アルゴリズムが用いられる.これに対して,Lの逆行列L^<-1>を利用する解法は,Lが疎行列である場合にL^<-1>がLよりも多くの非ゼロ要素を生成する.本稿では,並列環境においてL^<-1>を利用する解法[1]について述べる.同じ下三角行列Lに対し,多くの異なるb(右辺)について方程式を解く必要がある場合は,行列Lの逆行列L^<-1>をいくつかの下三角疎行列の積として表すことで,並列環境を利用することができる.この並列解法の特徴について述べる.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-06-17