データフロー図の構造化記述法について
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概要
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従来のDFDは個々のプロセス間でのデータのやり取りのみ記述し, 記述における制約がないため, 自由に記述されるとデータの一連の流れを読みとることが難しかった。また, 処理の手順はプロセスの中でのみ記述され, データフローの大きな流れが理解しにくいものであった。本稿では, データ源泉からデータ吸収への一連の流れを構造的に記述する構造化DFDを提案するとともに, この構造化DFDのデータ源泉・吸収とプロセスとのやり取りを事象トレースとしてとらえ, この事象トレースを構造的に記述できる事象トレース付き構造化DFDを提案した。さらに, 従来のDFDから事象トレース付き構造化DFDに変換するアルゴリズムならびに事象トレース付き構造化DFDの段階的な設計手法を示した。これにより, 複雑なシステムにおいても設計の初期に記述する論理的なDFDは事象トレース付き構造化DFDで記述できることを示した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-11
著者
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