高並行性を考慮した投機的入れ子トランザクション処理
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概要
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本論文では投機的トランザクション処理における並行制御プロトコルの改善手法を提案する。提案する投機的入れ子ロック(SNL:speculative nested locking)プロトコルでは、副トランザクションが(実行後イメージを作り出す)データオブジェクトに対する仕事を終了した時には常に親がロックを継承するようになっている。待機中の副トランザクションは先行する副トランザクションの実行前後両方のイメージにアクセスすることによって投機的実行を行う。待機中のトランザクションは先行する副トランザクションの終了決定に基づき適切な実行を選択する。その結果、輻輳するトランザクション間の並行性が高められる。SNLアプローチでは投機的実行を支援するためにその分の処理と主記憶がさらに要求されることになる。この論文ではSNLアプローチを提案し、このアプローチによってMossの入れ子ロッキングプロトコルと比較してトランザクション内、トランザクション間の両方における並行性がいかに高められるかについて説明する。このアプローチでは限られた資源環境において主記憶とCPU資源のバランス化を図ることにより並行性を高めている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-07-21
著者
-
Reddy P.
Institute Of Industrial Science The University Of Tokyo
-
喜連川 優
Institute of Industrial Science, The University of Tokyo
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