学芸員業務と博物館収蔵品管理システムのあり方
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概要
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今、博物館界の中で収蔵品のデータベースが注目されている。収蔵品のデータベースを考えるとき、入力データの標準化など、コンピュータ以前に検討すべき課題は多いが、現実には、それを待たずに、データベース化の波は、急速に博物館に押し寄せてきている。^1)暫くの間は、思考錯誤が続くと予想される収蔵品のデータベース化で、優先的に検討されるべき課題は、データ入力への対応であり、今日の博物館の実情を考えると、完璧をめざさず、出来るところから実行するという現実主義が求められる。また、収蔵品データベースの利用を、博物館業務の中に浸透させていくためには、収蔵品データの特性や学芸員のニーズを的確に把握し分析していく必要がある。同時に、導入されたシステムを「使いこなす」ための環境のあり方を検討する方法論の確立が求められていると言えよう。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-08-07