コンピュータプログラム制作者の法的責任
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
コンピュータプログラムには一般の製造物が持つ特質の一部欠落がある.プログラムにかかるもので,ごく普通の製造物と同等視できるものは,該プログラムがインストールされたコンピュータシステムである.プログラムの製造物責任は,システム(プログラムがインストールされた)の全体としての安全に各プログラムが如何に関わっているかを起点に論ずべきである.論考の道筋は,例えば車におけるタイヤの責任論と同じである.ただし,現に分配される(べき)責任は製造者等がそれぞれのものの完成に関し現に担っている役割等の差異を反映すべきであり,当然ながら大きな違いを生じることもありえる.法制定の動きは疾うに最終段階にあるが,プログラムの扱いはなお明確ではない.技術の側の者も,思うところを世に問わなければならない.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-09-03
著者
関連論文
- 4537 セキュリティガードシステムの在り方について : システム構築についての提案(環境工学)
- 4536 セキュリティガードの在り方について : オフィスビル施工主および入居予定企業の意識変化;報告と考察(環境工学)
- 製造物責任法制定への流れとコンピュータプログラム : われわれは黙していてよいのだろうか
- コンピュータプログラム制作者の法的責任
- 民間委託の陰と影--自治体業務のコンピュ-タ化にあたって (自治体で行政法はどう活きているか)