暦日研究における計算機利用の一形態 : 『日本暦日便覧』作成の事例報告
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概要
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旧暦行用時代の日本の暦日を研究する上で,筆者がどのようにコンピュータ,とくに汎用大型計算機(メイン・フレーム)を利用しているか,またパーソナル・コンピュータとの関係を如何なるものと考えているか,という点について述べる.具体的には,拙著『日本暦日便覧』(東京,汲古書院,1988)作成時に創成したデータ・ファイルの構成と,それを用いての作表や索引作成のアルゴリズムの概略とを紹介しながら,一個人としての計算機利用のあり方を示す.十数年前のハードウェア,ソフトウェア両面の制約の中で,言わば苦肉の策として考え出された手法を回顧することにより,安易なプログラムレス志向に対する疑問を提示したい.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-05-21