インターネットと言葉の壁
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概要
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「英語でなければ無意味だ」これは最近インターネット上に英語で小説を発表した芥川賞作家, 村上龍氏のことばである. 個人が情報をインターネットを介して世界に向けて発信できるようになって, 英語力の不足に苛立っている日本人は多いようだ. グローバル化する世界で「英語ができなければ国が危うい」という過激な社説が最近掲載された.インターネット時代を迎えて多くの日本人は役に立たない英語教育にいっそうの焦燥感を募らせている. 本稿では, 日本人の「役に立たない英語力」とは一体何が問題なのか, そしてインターネットを利用するに当たってどのような問題を抱えているのか, さらに, コンピュータ・ネットワークを介して創られるバーチャル・コミュニティの一員として, 今後どのような英語によるコミュニケーション力が必要になるかについて分析・考察する.問題分析を始める前に, 英語がグローバル・コミュニケーション・ツールになってきた背景と, 今後も世界共通語としての機能を強化させていくかどうかについても触れる.
- 1997-09-12
著者
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