長期的リスク制約の投資における株式と債券の選択問題(経営工学)
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概要
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本稿では,長期的リスクを,運用利回り受取期間において予定利率を下回る確率と定義したうえで,長期的リスク制約下における債券と株式の選択モデルを提案する.また,実務における大規模ポートフォリオ運用へ適用する指針も合わせて示す.選択モデルでは,大偏差原理において重要な役割を果たすレート関数を用いることにより,数理計画問題としての定式化を容易にした.数値例によれば,株式リターンが年率7〜8%程度の水準では,長期的リスクをあまり許容することの出来ない投資家にとっては債券を選択するのが良いこと,資産選択における高次モーメントの影響は大きくはないが相応にあること等がわかった.
- 2002-11-28