文献に基づく生物学研究支援 : 生物学者の視点からの支援可能性の検討(テキストマイニングの応用(2))
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概要
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分子生物学の進歩に伴い、大量の生物学データ・文献の蓄積が飛躍的に増加している。近年、自然言語処理技術や情報検索技術を利用して、生物学文献に蓄積された知識を抽出・活用しようという試みが盛んになっているが、その多くは、タンパク質相互作用を直接的に記述した部分を処理対象としている。しかし、生物学研究の支援という観点から捉えると、生物学者が多様な生命現象を総合的に理解することをいかに支援するかという別の課題もある。近年の生物学研究は、研究課題の細分化・専門化が進んでおり、個々の文献で扱われている課題は、その領域の専門家以外には理解が困難な場合も多い。本稿では、この問題の解決を目標に、著者情報を手がかりに、論文を自己組織化して提示する手法について検討を行った。シロイヌナズナに関わる1万件の文献を題材に、著者情報に基づき、論文集合を階層的に組織化する実験を行ったところ、様々な粒度の研究テーマに対応する論文集合が自動的に求められる可能性が示された。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2003-05-22
著者
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