非治療者を対象とした更年期症状と健康増進行動の関連性 : 日本語版健康増進ライフスタイルプロフィールを用いた検討
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概要
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本研究は,健康増進行動が更年期症状へ及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。45〜55歳の女性300名を対象に自己記入式質問紙郵送法を実施し,有効回答を得た115名を分析した。質問紙は健康増進行動の把握に日本語版健康増進ライフスタイルプロフィールを用い,更年期症状の把握には簡略式更年期指数(SMI)を使用した。更年期指数を従属変数とし,健康増進行動のサブスケールである「Spiritual growth」「健康への責任性」「身体活動」「栄養」「人間関係」「ストレスマネジメント」と「閉経の有無」の計7変数を説明変数とし,重回帰分析をした。結果は,調整済みR^2=.11(p=.006)であり,有意差を認めた変数は,「Spiritual growth」(β=-.36,p=.006)と「健康への責任性」(β=.28,p=.01)だった。日本語版ライフスタイルプロフィールからとらえた健康増進行動が更年期症状へ及ぼす影響は弱かったが,健康増進行動のなかで個人のSpiritualityや健康への意思決定が重要な要素であることが明らかとなった。
- 日本母性衛生学会の論文
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