原子吸光法によるヨウ化ナトリウム中の微量カリウムの定量
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概要
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原子吸光法を用いて,ヨウ化ナトリウム中の数ppmのカリウムを標準添加法で定量することを検討した.ヨウ化ナトリウム溶液を用いた場合には,種々の干渉のためカリウム添加量に対して吸光度の直線性が得られなかったが,濃塩酸,30%過酸化水素水を加えて加熱乾固し,塩化ナトリウムに分解後2mM以上となるように塩化セシウムを添加することにより,0〜2mg K/lの範囲で良好な直線が得られた.吸光度は,空気-プロパン炎を用い,769.9 nmで測定するのが適当であった.本法を用いて,光学用及び試薬特級ヨウ化ナトリウム中のカリウムを定量した結果,(1.7〜32.5)ppmのカリウムを±(20〜3)%以内(変動係数)の誤差で定量できた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1980-09-05