クロム酸バリウム-酸懸濁液法による硫酸イオンの原子吸光光度定量
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概要
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工場排水中の硫酸イオンの定量方法として,吸光光度法(クロム酸パリウム-酸懸濁法)がJIS K 0102(1974)に採用されている.本法により得られる溶液を原子吸光光度法で定量する方法を検討した.検水が着色していない場合は,原子吸光光度法による分析値と吸光光度法による分析値とは良く一致した.検水が着色している場合は吸光光度法では着色が妨害となり,このままでは定量が困難な場合が多かったが,原子吸光光度法では着色そのものは妨害とならず定量できた.排水,下水,河川水や,土じょう,産業廃棄物,顔料の溶出液などは着色していることが多いが,このような検水の場合本法は有効である.
- 1980-12-05