質量分析法による大気中のクリセン及びベンゾピレンの測定
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概要
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ハイボリュームエアーサンプラーで捕集した大気中の粉じんをシクロヘキサンで抽出し,抽出溶液に含まれるクリセン(Chrs.)及びベソゾピレン(BP)を質量分析法で測定した.抽出溶液の一部を採り,内部標準ベソゾアントロン(BA)を加え,風乾させ,質量分析計でChrs.(m/e228),BP(m/e252)及びBA(m/e 234)のイオン電流を測定する.BAの電流積分値に対するChrs.及びBPの電流積分値の割合からChrs.及びBPの量を求める.大気中にはChrs.及びBPの異性体が存在するので,測定値を補正する必要がある.本法の特徴は0.1ngのChrs.及びBPが高精度で分析できることと操作が簡単であることである.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-10-05
著者
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