化学的酸化法による水中有機性炭素量の測定
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概要
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ガラスアンプルに封入した試料水を化学的に酸化して水中の全有機性炭素(TOC)量を測定する方法において,種々の基礎実験の検討並びに実際試料への適用を行った.炭素量の測定の際,炭素,1ppm以下の試料はピーク高さを,それ以上の試料はピーク面積を用いて好結果を得た.又ピーク面積を用いた場合,実際試料と標準液を必ずしも同一量にする必要はなかった.酸化剤としては過硫酸カリウムが過マンガン酸カリウムや重クロム酸カリウムより,又無機性炭素の除去剤では硫酸がリン酸や塩酸より優れていた.人工海水の成分は炭素の測定に影響しなかった.本法による検出限界は3ppbであった.本法と迅速燃焼酸化-赤外線法を人工廃水の原水と処理水について比較検討した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1978-01-05