塩化トリオクチルメチルアンモニウムと酒石酸を用いたアルカリ溶液からのアルミニウム(III)及びガリウム(III)の抽出分離
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ベンゼン希釈の塩化トリオクチルメチルアンモニウム(TOMAC)により,酒石酸を含む水酸化ナトリウム溶液からのAI(III)及びGa(III)の抽出を行い,それらの相互分離について検討した.その結果,A1(III)及びGa(III)を個々に抽出した場合に比べ,両金属が共存する溶液からの抽出のほうがアルミニウムの選択性は増大することが分かった.分離係数は両金属のモル濃度比[AI]/[Ga]=10付近で極大となり,モル濃度比(X=[Al]/[Ga])と分離係数(Y=S_r)はY=A exP {-B(X-9.38)^2}+Cの式で関係づけられた.そして水相のPH変化に対応する変数A,B及びCをそれぞれ決定した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-12-05