多次元ガスクロマトグラフ質量分析法の薬物分析への応用
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概要
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マルチディメンジョナルガスクロマトグラフ質量分析法(MDGC/MS)を用い,薬物服用患者の血清からの抽出物及び薬物標準品をコントロール血清に添加した試料からの抽出物を分析した.血清抽出物中の不要高沸点成分を除去し,分析カラムの保護,質量分析計イオン源の汚染防止及び分析時間の短縮を目的として,プレカッティング法を試みた.プレカラムとしてパックドカラムを用いた場合は,市販のキャピラリーGC/MSシステムに六方バルブを加えるだけの簡便な方法により,良好な結果が得られた薬物もあったが,吸着性の高い薬物では,プレカラムであるパックドカラムの充てん剤に吸着されピークの消失が起こった.溶融シリカキャピラリーカラムをプレカラムとして用いるシステムでは良好な結果を得た.薬物のように比較的沸点が高く極性がある化合物に対しても簡単な流路構成でプレカッティングの行えることが分かった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-12-05
著者
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