原子吸光分析によるステンレス鋼中のニッケルの定量
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
高含有率のNiの大部分を沈殿として除去し,〓液中に残存する少量のNiをAASにより定量する化学量論間接法について検討を行った.ステンレス鋼を王水に溶解した後,クエン酸溶液でFeをマスキングし,アンモニアアルカリ性のもと,計算量の約90%のジメチルグリオキシム標準溶液を正しく加える.一夜放置後,〓液中に溶存するNi量をAASの標準添加法により,341.5nmの吸光度から求めた.約10種のステンレス鋼標準試料(Ni含有率8.89〜19.80%)につき得られた本法の分析精度は標準偏差で約0.04%を示し,正確な湿式化学分析方法として知られている鉄鋼中のNiのジメチルグリオキシム重量法のJIS G1216に近い値であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-04-05
著者
関連論文
- 原子吸光分析によるフェロニッケル中のニッケルの定量
- 原子吸光分析によるステンレス鋼中のニッケルの定量
- 高含有率成分の原子吸光分析 : ステンレス鋼中のクロムの定量
- 原子吸光分析によるステンレス鋼中のクロムの定量
- 原子吸光分析によるステンレス鋼中のニッケルの定量
- 示差吸光光度法によるステンレス鋼中のクロムの定量
- 金属イオンの沈殿滴定に関する研究(第4報) : 黄銅中の銅,亜鉛の同時定量について
- 鉄鉱石中の二酸化ケイ素の迅速重量法
- X線マイクロアナライザーEMX-SM型のX線相対強度に及ぼす二三の因子について
- 金属イオンの沈殿滴定に関する研究(第3報) : Fe^,Ni^,Co^の定量について
- 金属イオンの沈殿滴定に関する研究(第2報) : Cu^,Zn^,Al^ の定量について
- 金属イオンの沈殿滴定に関する研究(第1報) : 各種アルカリ試剤による金属イオンの滴定曲線の挙動
- ホスキン水和剤中の有効成分の定量