合成標準試料を用いたガラスビード/蛍光X線分析による岩石中の主成分元素の定量(<特集>品質管理・工程管理のための分析化学)
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概要
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合成標準試料を用いた岩石試料のガラスビード/XRF分析法を検討した.日常分析に適用するため,簡便なガラスビードの作製法を考案した.合成標準試料は酸化物や炭酸塩などの高純度試薬を均一に混合し,調製した.XRF測定から合成標準試料のガラスビードの再現性は良好であることを確認した.合成標準試料と岩石標準試料のガラスビードを用いて検量線を作成したところ,両者とも一致した1本の直線関係が得られた.合成標準試料のガラスビードから作成した検量線を用いて,標準岩石中のSi,Ti,Al,Fe,Mn,Mg,Ca,Na,K及びPの定量を行った結果,推奨値と良い一致を示した. 又,強熱減量分の多い岩石試料は,強熱処理した試料に対して本法を適用し,得られた分析値を強熱減量率で補正することにより定量が可能であることが分かった.本法は種々の岩石試料の実用分析法として有効であると考えられる.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-11-05
著者
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