逆相高速液体クロマトグラフィーによるタンパク質及びペプチドの分子量の推定
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概要
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タンパク質及びペプチドの逆相HPLCにおいて,移動相中の有機溶媒含量の変化に対する溶質の溶離挙動について検討した.分子量200〜70000の24種の試料について,移動相中のアセトニトリル含量と保持比の対数(log k')との関係を調べたところ,どの試料も良好な直線を示した(相関係数r=0.99以上).アセトニトリル含量の変化が試料の保持に及ぼす影響の程度はこれら直線の傾きによって表されるが,この傾きと試料の分子量の2/3乗,あるいは分子量との間には一定の直線関係があることを認めた.このようなタンパク質及びペプチドの挙動は一定の範囲であれば疎溶媒性(ソルボホビック)理論によって説明できることが分かった.ここで得られた関係を利用して,タンパク質及びペプチドの分子量評価を行ったところ,分子量が1000〜20000の範囲であれば,サイズ排除クロマトグラフィーと同等か,試料によってはより正確に分子量測定が可能であることを認めた.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-01-05
著者
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